大洋展展覧会     2024.04.15

4月12日に近畿修猷会の先輩である岡部さんと百田さんが出品している展覧会に行ってきました。
場所は兵庫県民会館。

岡部弘さんの作品

週刊誌のグラビアページや新聞広告のチラシなどを縦横数ミリサイズに細かく切り分け、貼っていくのです。
バックのビル群もすべて細かい断片の集合。

作者の岡部さんは当年85歳。

修猷館高校時代の美術の教師の指導でこの切り絵を教わったそうですが、60数年経っても続けている
のは岡部さんだけだそうです。

百田潤一さんの作品

チェコのプラハに行ったおり、団体ツアーだったのでスケッチをする時間が無く、写真撮影したものを元に
描いたそうです。
百田さんの絵はいつも柔らかい色調と、東京芸大美術科で磨かれたからでしょう、デッサン力の素晴ら
さに目を奪われます。
百田さんと言うと、「ふりかえれば修猷館」「紫ツユクサ」「アキレギア」「桔梗の咲く丘」などの作詞・作曲
の面が皆さんに知られていますが、本分は美術なのです。
一緒に写っているのは近畿修猷会・アート展がいつも展示会場を借りていたギャラリーイトウのオーナー
の娘さんです。


この展覧会は館内における作品の写真撮影は許可されていたのですが、個々の作品のネットにおける
掲載は作者の了解を得ておりません。
しかしあまりにも素晴らしい作品群ですので一定時間が過ぎたら削除するということで以下の作品を紹
介させてもらいます。

木の彫刻です。


リンゴの丸みと色具合は実物と錯覚するくらいで、とても彫刻とは思えません。


色紙だけの作品。
5人の女性戦士の中にハッピを着た男が一人という構図に作者はどんな意図を込めたのか興味津々でした。




黒色の鉛筆だけで描かれた画像


官能的でファンタスティックでちょっぴりグロテスクさを伴うところが私の好みにピッタリでした。

シャガールの絵の雰囲気を漂わせていながら独特の世界を描いているように思いました。
この作者は明石に住まわれるそうで、作品の中にはかならず明石の景色を入れているそうです。